本日、2019年秋ゲームマーケットに行ってきました(2日目のみ)。
「ゲームマーケットって何?」という方向けにざっくり説明しましすと、
「アナログゲームの即売会」
になります。企業、同人問わずに多数の出展がされています。
詳細は
公式サイトを見ていただければ。
今回はそのゲームマーケットに行った感想とか出来事をざっくばらんに書きたいと思います。
では、しばしお付き合いを。
「ゲームマーケットに行こう」と思い立ったのはつい
昨日(ゲームマーケット1日目)のこと。
……あまりにも唐突過ぎて自分でもビックリです()
ちなみに何故行こうと思ったのかは、「来週の
うでぃおふ(オフ会)に遊びたいゲームを買うため」です。
……しかもその買いたいゲームは2つだけという。完全に思い付きで行動した感じです。
ただ、それでもやはり前情報は突発ですが調べてきました。出展情報もざっくりですが見てある程度気になったものはチェックしました。
そこで思ったのが、「見せ方次第で購買意欲や印象が全然違うなぁ」ということです。
出展情報はブログみたいな感じに各ブースが商品情報を掲載します。写真、値段、キャッチコピーなどが情報ページに掲載されています。
そこで気になったのが、ブースによって書き方がかなり異なり、それによる印象もだいぶ違って感じました。特に、簡素な説明テキストだけではなく、おおまかなゲームルールやポイントを書いてたり、内容物や実プレイの写真とか載ってると凄いわかりやすいなぁと感じました。ゲームがどういうコンセプトなのか、どういう人向けのゲームなのか、キットはどうなっているのか、実際のプレイはどうなっているのか、などなど……。かなり詳細に書かれているとそれだけチェックがしやすく、とても好印象でした。
このあたりはフリゲの紹介ページにも通ずるものがあるなぁと個人的に思いました。やっぱり、見ている人に「面白そう」「こういうゲームなんだ!」と伝わるように見せる工夫が大事なんだなぁと改めて感じました。中には動画で実際プレイ風景を紹介しているブースもあり、気合の入れようが伺えました。フリゲの紹介ページも作者がブログやHPを作るみたいに動画やスクショをバシバシ貼り付けて見栄えの良くなるようなシステムになれたらなぁ……と思ったり。とはいえ、サーバー側の都合もあるのでおいそれと出来るものとは思えませんが……。
ちなみにゲームマーケットの紹介ページで印象的だったのが「3行でゲームを説明」という項目ですね。文字通り「3行でゲームの説明をする」という項目で、俗に言う「キャッチコピー」に近いものです。
これについては個人的に良いなぁと思いました。
ふりーむ!などでもキャッチコピーの記入がありますが、キャッチコピーというよりもありふれた説明(「オーソドックスな王道長編RPG」とか)だったりで、まるで作品の紹介やアピールになっていない作品が多いなぁと思っていました。
これについては自分自身もあった事ですが、キャッチコピーを書くというのは結構難しく、あらかじめゲームのコンセプトやメインターゲットを決めていないとなかなか思いつかないです。
ですが、3行で説明となると、否が応でもゲームのポイントや特徴を書かざるを得ません。というか最悪、「◯◯して勝て!」「大人から子供まで楽しめるパーティゲーム!」という単語が羅列していてもそれっぽくゲームのキャッチコピーっぽく見えるので、これは出展者側にとって非常に助かるなぁと感じました。
(ちなみに自分のゲームのキャッチコピーを見ていただければわかりますが、『
魔法交騒譚』と『
うぃっちーずりばーし!』では随分と印象が変わります。前者がありがちな方、後者はゲームマーケットの3行説明に近い感じ。)
前日の準備はそんな感じで行っていました。
そして当日。
休日なのに満員電車に揺られて会場に到着。
10時開場で到着は10時半くらいでしたが、既に多くの人が会場に歩いて向かっているのが見られました。
そして人の流れについて行きながらチケット購入。
↓チケットの写真
ちなみに写真撮る時に気づいたのですが、裏に「ゲームマーケット・セレクション(要は来場者の投票で決まる賞)」のURLとシリアルナンバーが記載されていました。年間通して集計されて順位発表されるそうです。
そして末尾に「ゲームデザイナーをはじめ、創作される皆さんの励みとなりますので、ぜひご協力いただけますよう、よろしくお願いいたします」と書かれてました。ユーザーからのフィードバックは作者の励みになりますので、ボードゲームに限らず、感想などをじゃんじゃん発信しましょう。
会場がどうみても倉庫だよな~などと思いつつも、いざ入場。
いきなり目眩がした()
いや、別に身体が悪いとか、会場が良くないとかそういうのではなく、単に自分が人混みが苦手だったり、文字通り倉庫のように広い会場に人が沢山いて空間認識がおかしな感じになっただけです。はい。
ちなみに会場に入った直後にメガネを外しました。どうもメガネを掛けていると目眩がしやすい気がして……。
……という茶番はこの辺にして、いざ、目的の場所へ移動。
欲しいゲームのブースには既に大勢の人が並んでおり、いかに人気作品かを改めて認識しました。
そして列に並ぶ……も、先程の目眩の影響もあってかだいぶメンタルバランスがおかしくなってたので、自分のツイッターの画像欄を見て落ち着かせていました。
ちなみに見てて一番落ち着いたのは娘達のイラストと、実家の飼い犬(2ヶ月程前に他界)の写真でした。家族が出来てペットを飼うことになったら、犬(特に大型犬)を飼おうかなぁ……。
とかやってる内に列が進んでいきますが、ここで欲しかったゲームの1つか売り切れたとのアナウンスが……。
ちなみにこの時、時計を確認したら10時40分。開場からなんと40分で売り切れるという事態を目の当たりにしました……。
本命の作品はまだ売れ残っていたのですが、まさかこんなにすぐ売り切れるとは思っていませんでした……。
コミケもそうですが、朝から並んで戦場に向かうというのがどういう事なのかを痛感しました。欲しい物があるのなら、朝イチで行かなければならない。そう学ばされました。
そうこうしながらも無事、本命作品は購入。こちらはうでぃおふに持っていきますので、もしよろしければお相手してやって下さい。
とはいえ、ある程度人を選ぶ感じがするのだが……。次は、昨日チェックした中で気になった所を見に行きました。
企業ブースはやはりスペースが広く、PRも大々的に行われておりました。当然、人気ブースでは列が出来ており、売り切れというところも少なくありませんでした。
ただ、試遊しているのを眺めているだけでも結構楽しく、賑やかに楽しんでいるなぁと思って色々と見て回りました。
そして今度は同人ブースを見に行きました。
なんかもう人がすごかった(語彙力喪失)
とにかく大勢の来場者、そして出展者がいて、色々なゲームがあって、楽しく試遊したり、紹介したりと、その風景は見てて圧巻でした。
あと目眩も酷くなった。自分は特に買おうと思ったものがなかったので、こちらはぐるっと見て回って終わりにしました。
ちなみに見てて面白い売り方しているなぁと思ったのは、ポップに「試遊で勝ったら定価より安くします!」と書かれていたブース。見てて「いっちょやってやるかぁ~?」な気分になりそうなポップでした。
あと、出展以外に気になったのは食事が出来るスペースや、キッズスペース、TRPGスペース(ゲームマーケットはボードゲームやカードゲームに限らずTRPGも販売されています)などもあり、買ったゲームをすぐに遊べるような環境になってました。
(あと、アクセサリーの同人即売会も同会場でやられてたみたいです。)
それと、会場内で楽しめるリアル脱出ゲーム形式のゲームもあったみたいで、会場のあちこちに人が集まって、ヒントを集めて解いている様子が見られました。
単にゲームを買うだけでなく、こうした色々な楽しみ方が出来るイベントなんだなぁ……と感じました。
そんな感じでサラッと回って見て撤収。
買ったゲームは少ないですが、来週のうでぃおふに持っていきますので、よろしければぜひ。
ここからは、フリーゲーム作者(というかウディタリアン)として思ったことを。
今回、ゲームマーケット(というか大型の即売会)に初めて参加してまず思ったのが、やはり盛り上がり方が違うなぁと思いました。
フリーゲーム界隈に身を置く自分にとって、正直、嫉妬してしまう規模でした。
別に自分が嫉妬して何になるんだという話ではあるが。あくまでも個人主観の話になりますが、フリーゲーム界隈は盛り上がりに欠けてるなぁと思ってます。
もちろん、フリーゲームにも盛り上がるイベントは沢山あります。身近なウディタ界隈でも、
ウディコンや
ウディフェス(記事作成時にはリンク繋がらなかった……メンテナンス中かも?)がありますし、ツクールやティラノスクリプトに目を向ければもっとあります。
ですが、フリーゲーム界隈はどうも下火になってきているような気がします。それはウディコンやウディフェスの年々の参加数や参加者、コンテストなどのイベントの数に現れているように感じます。
特に、参加者については非常に印象的でした。
ゲームマーケットの出展者、そして来場者には色々な方がいました。僕に近い年頃の若い方、40過ぎてそうな壮年の方、子供連れの親子、外国人……。文字通り、老若男女問わず、大勢の方が会場にはいました。
それだけこのイベントが魅力的であるという事を感じさせると共に、ゲームは別け隔てなく色んな人と楽しめる素晴らしいものなんだなぁと実感させられました。
……と、ここからが本題で。
今のフリーゲーム界隈を見ると、どうしても人が限られているなぁと思ってしまいます。
あくまでも自分の観測範囲での話になりますが、フリーゲームを作ってる人及びプレイする人は大抵、年代も近しい人が多く、人口が偏っている印象を思います。
特に、コンテストなどのイベントだと、例年出している作者さんが多く、なかなか新規の作者さんが見られない傾向にあると思っています。そのため、この界隈では身内どうしで楽しんでいるだけ、という風に見られがちだと思っています。
(特にウディフェスは運営さんと直接話したのですが、なかなか新規の作者さんが入ってこないので、決まったメンバーが作品を出してプレイして感想を言うという状態で、いわば「身内感」が出てきてしまっていると聞きました。そしてこの話をしたうでぃおふもしかり。)
今回参加したゲームマーケットでは、年配の方、そして子供の方が来ておりました。ですので、年齢層が広く、そして新規の方が入りやすいようになっていると感じました。
どのコンテンツでも、新規(特に若い人)が入ってこないとコンテンツが続きませんし、固定されたメンバーばかりで思想やアイデアや流行も変わらなくなり、最終的には人が抜けていく一方でコンテツが終了してしまう、という流れになってしまいます。
フリーゲーム界隈も、あまり新規の流れを感じないので、このままだと閉じた空間で終わってしまうのかなぁと危惧しております。
ですので、せめて自分の周りのウディタ界隈でも、新しい人が入ってきて、新しいゲームのデザインや楽しみが入ってきてほしいと願っています。
そのために、自分に出来ることはやりたいなぁと思っています。
まずは、自分の作品をプレイして面白い、こんなゲームを作ってみたいと思わせられるようなゲームを作ることから始めていきたいです。
そもそも自分がいつまで作り続けられるかわかりませんが。ウディタ界隈が少しでも活性化することを願っています。
それでは、また。
P.S.
今季のアニメは放課後さいころ倶楽部がオススメですのでぜひ見て下さい。